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イージーリスニング

昨日は目黒のブルースアレイで、いいライヴを観た(聴いた)。

「疑惑のイージーリスニング」
(Ds)仙波清彦、坂田学 (Sax)坂田明 (Tb)河合わかば (Vln)高橋香織
(G)白井良明 (B)バカボン鈴木
★Guest (Tp)辰巳光英 (G)三好“三吉”功郎

簡単に言うと、いわゆる70年代の「イージーリスニング」と呼ばれる音楽を、
あらゆる形に構築し直して即興音楽に直したもの。

本当に面白くて、先月ご一緒したばかりの高橋香織さんのバイオリンの
ものすごい演奏に、鳥肌が立った。

辰巳さんは、渋さ知らズ以来何度もご一緒してるけど、テルミン最高、
でも今回はトランペットの「フルート奏法」にタマゲた。

良明さんと、三好さんのギターの組み合わせもよかった。
三好さんの口笛とエレキギターのリードギターをユニゾンで奏でるのは
シンセギターみたいでスゴい面白かった。いろんなアプローチがあるなぁ。

坂田明さんはあいかわらずのパッションだけど、息子さんの坂田学さんとの
二人のインプロヴィゼイションは、さすが親子と言うか、
息もつかせぬ息の合い方だった。

バカボンもミュージックマンのベースでものすごいソロをとってたな。

初めて聴いた河合わかばさんのトロンボーンもよかった。

「刑事コロンボ」のテーマとか「キャラバン」とか、
「日曜はだめよ」とか、

↑これは前にやったもの。

あと昔のアニメソングとか
タイトル知らなくてもどこかで聞いたことのある曲ばかり。
イージーリスニングって、そういう柔らかい入り込み方で、
脳に刷り込まれてるからこそ、すごく強い。

ポール・モーリアとか、ビリー・ボーンとか、リチャード・クレーダーマン、
ヘンリー・マッシーニ・・・。
ほら、普段どこか「ダサイ音楽」と思ってて、CDも一枚も持っていないのに、
すらすら名前が出てしまう。しかも曲も知ってる。

そういう人の心に入り込み方が、マンガに似ているかもしれない。

マンガは文学より不当に低く見られている、と言われてきた。
実際、天皇の園遊会に呼ばれるのは文学者や画家で、
マンガ家は何億円も稼いでいて、文芸作家より名前を知られていても、
全然呼ばれない。

でも、ボクはそこが好きなんだな。楽なんだな。マンガ家として。
大衆が、構えること無く読んでくれるのが。
「読書」なんてかしこまらないで、隙だらけで接してくれるのが。

アシスタントを何人も抱えて不眠不休で描いてる週間マンガ誌のマンガが
通勤途中で読まれて吊り棚に捨てられるのが、
ラーメン食いながら汁飛ばされながら、読み飛ばされ、
それで楽しんでもらえるのが。

マンガってイージー・リスニングというヘンテコな和製英語に習えば
「イージー・リーディング」ということになるのだろう。

音楽もマンガも、そういうものを作る立場でいたいな。
絶対、エラそーになりたくない。てか、エラそーなとこを目指したくない。
だから、エラそーなことを言う奴って、大嫌いなんだ。
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by mqusumi | 2011-04-07 17:28 | 感動した
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