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午前2時、男女3人の会話。

仕事が終わって自転車で帰ろうとしたらあまりに寒い。
居酒屋でお湯割りでも一杯飲んで温まって帰ろう、のれんをくぐった。

2口ぐらい飲むと、足の方からなんとなく温かくなってくる。
仕事場はまだ暖房機を入れていないので、原稿を書いていて
気がつくと下半身が冷えている。

手帳を出してスケジュールを立てていると、後ろから若い女の声で

「アタシ、世界一性格悪いから」

と言う声が耳に飛び込んできた。
何となく見たら、後ろの4人掛けの席に、明らかにキャバ嬢という
20〜23歳ぐらいの女の子がいて、向かいに24〜27ぐらいの
明らかにその店の客の男二人が座っている。
キャバ嬢は、少し染めた長い髪で、前髪を目のギリギリまで下ろしていた。
男の子のひとりはサラリーぽく背広で、もうひとりは自由業か、髪は短いが茶髪でピアスをしていた。
3人とも結構酔っぱらっているようだ。

「そんなことないでしょ」
「ホントなの。この話になるとアタシ沈むから」
「なんだよ」
「なにをおっしゃる」
「アタシ性格わるいですよ。アタシほど性格悪い人いない」
「ど、どういうところが」
「・・・・」
「全然、なぁ」
「うん。具体的にどう悪いの?」
「・・・すぐに態度に出すし、単にイジワル」
「そう?」
{普通じゃないそのぐらい」
「っていうか、プライドが高すぎるんですよ。友達・・・女友達に対して」
「・・・・・」
「でも最近はキレそうになったら、深呼吸してる」
「ああ」
「えらいね」
「でも、超短気。考えるより先に嫌み言っちゃう」
「それは最近?もともと?」
「・・・特に大学に入って」
「へぇ」
「俺からすればそういう人羨ましいな」
「言った直後に自己嫌悪になるんです、でも言っちゃう」
「俺、溜め込んじゃうからなあ」
「俺も、職場でね、例えば・・・」

(背広の職場話が続いて、唐突に彼女は今付き合ってる人がいない、
という話になり、男達の興味津々が一気にそっちに)

「あのさ、誰かと付き合うとするじゃないすか。そうすると
前のやつと比較して、どうかなって思うじゃないすか」
「そうそう、そういうのはどうなの?前の人と」
「・・・そんなに経験豊富じゃないから、そういうふうには考えられない」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「あのさ、前髪、上げてみてくれない?」
「・・・・」
「おでこ、見たことないじゃん」
「やだ、だからこの髪形してるんだよ」
「いいじゃん、ちょっと」
「誰にも言わないから」
「やだ」
「どうして」
「一回だけ」
「見せてよ。俺もやるは。ね」
「見せてよ〜」
「やです」
「いいじゃん、ぱっと」
「・・・帰る」

本当に席を立って彼女は店を出ていってしまった。
「・・・・・」
「・・・・・」
ピアス「俺、怒られたことある。何回か。おばあちゃんに」
「・・・・・」
「結構覚えてるもんだよなぁ」
背広がピアスに
「・・・・追って」
「え」
「追えよ」
今さらのそのそやがて小走りに店を出ていくピアス。

それから10分ぐらい、背広はひとりで飲んでいたが、
勘定を済ませて帰った。
それからまたしばらくしてピアスがひとり帰ってきて、店員に
「帰られましたよ」
と言われ、ピアスは苦笑いして店を出ていった。

俺も帰った。
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by mqusumi | 2007-11-12 11:35
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