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林静一展!!!!

エイッと思い立って、八王子に行った。
八王子夢美術館に「林静一展」を見に行くためだ。

行ってよかった。
原画はスバラシイ。
美しい。
カワイイ。
華やか。
静謐。
センスいい〜。
わー、「小梅ちゃん」シリーズが、紙芝居になってる!
カワイイ!小梅ちゃんと真さんの、初恋の物語。
もう、陳腐な言葉しか出てこない。
やっぱり原画はいい。
肉筆だよな。
昨今のCGなんて・・・。

と思ってるところに、林さん本人から爆弾。

今年「ビッグゴールド」に連載されていたという
新作CGマンガ「夢枕」の展示。
驚いた。
何という美しさ。
参った。
「昨今のCGなんて」と思った自分のダメさに目まいしそうになる。
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買いましたよ、当然、単行本。
達人す、達人す。
サインペンで描いた絵を取り込んで、パソコンで彩色しているンだろうが
CGなのに洒脱という言葉を感じた。
全体に遊び心もあるし、自由さもある。

うーん、そーかぁ、と参ってるところに、
さらに、追い打ちのパンチ。

今年できたという
DVD「赤色エレジー」!!!!
もともとアニメーターだった、林さんのセンスが、技術、
スキルが、凝縮されたような作品。
2R、1分51秒、クスミ選手KO負け。
レフェリー、カウント数えず、手を振りました。

ボクは高校生の時、初めて「赤色エレジー」の単行本を買った。
もちろん、中学の時、あがた森魚の「赤色エレジー」を聴き、
そのもとになったマンガということで読んだのだが。
すごく好きになったけど、自分とは世代が違うというか、
描かれた時代からすでに、ずれてきていたので、
等身大には受け取れなかった。
絵も。カッコイイ、と思って憧れたけど。

でも、このDVD(「画ニメ」というちょっとダサイネーミングの
付いたシリーズ)では、一気にそういう「時代感」が取り払われて、
ものすごく洗練されたアニメになっている。
(音楽、もちろん、あがた森魚。そして、鈴木慶一。)
いや、画ニメというように、基本の原画は動画ではなく、
イラストを、CGでクローズアップしたりトリミングしたりするのだが、
これがものすごく、林さんの絵に合ってる。
雨とか、光とか、特殊効果も美しい。落ちついてる。
あの時、有り体ないい方で「暗い」と感じた要素が
ものの見事に、美しい黒ベタ、に置き換えられてる。
キレイで、ポップで、新しい。
楽しい。

ああ、まだまだ、方法はある。
というか、どんな画材、どんな技法、どんな技術ができても
最後はセンス。
理屈は、いつだってセンスの背中を遥か先に見てるのだ。
理屈はノロイ。
「昨今のCGなんて」
バカじゃねーの、俺。
つーか、
「まだまだ方法はある」
すでにダメ、何また理屈言ってんだよ。
「最後はセンス」
何様だよ、バカじゃねーの?
俺、己の首を絞めて、玉川上水に蹴り落としたい。

当然これも購入。

八王子まで来たんだから何か食べて帰ろうと思ったが、
やめたよ今日は。
足早に、荒井呉服店の前通り過ぎて(ユーミンの実家だよ)、
B4より大きいハードカバーの『夢枕』(小学館)と
DVD『赤色エレジー』を持って、駅に向かった。

中央線に乗ってる時、久しぶりに思い出した。

中学生の時、小遣いを貯めてやっと買ったLPレコードを、
小脇に抱えて帰るときの、一刻も早く聞きたくてたまらない、
とうとう宝物を手に入れたような、
強く持っては傷付く繊細な置物を運んでいるような、
かけがえのない時間を抱えているような、
ジリジリした、あの感じ、気持ちを。
手のひらににじむ汗を。
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by mqusumi | 2007-12-15 19:54 | こんなことがあった
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