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キャンベルのトマトスープ

すっかりお腹の具合がよくなった。
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アンディ・ウォーホルの68年のポップアートの代表作の
題材にもなった、キャンベルのトマトスープ。
この実物を若いとき吉祥寺の紀ノ国屋スーパーで見つけたときは
ちょっと感激したものだ。若かったから。
でも若かったから、買わなかったのね。
今なら面白いから即買って食べてみるけど。
それで、考えたらそれから25年ぐらいたつけど食べたことが無いじゃん。

というわけで買ってみた。高いもんじゃないし。
作り方は、オレでもわかる英語で、
このスープに対してこの缶一杯分の水を加えて温めよ。
とある。
中身出して、その空き缶に水を入れて加える、という合理性が
ものすごくアメリカっぽい。
計量カップもいらない。
缶の側面等にへばり付いて残ってるスープも、水に溶かして
一滴残らず使いきることができる。
なんてアタマいい。

と、感心しながらも、心のどこかになんか割り切れない、
若干の抵抗感のようなものがある。なんだろう。

と思いながら、書いてあるとおり、鍋に中身を入れ(結構ドロドロ)、
空いた缶に水を半分ぐらい入れ、缶を回して遠心力と水流で
缶の内側を洗うようにして、さらに水を加え、まだスープが缶の内壁に
付いてるのを箸で(苦笑)個そぐようにして、
それでその水を鍋に加えて温め、沸騰する前にカップに注ぎ
飲んでみた。

マズイ。
全然美味しくない。
大ざっぱなトマト味。
こんなものが好きだったのかウォーホル。
(彼は子供の頃毎朝飲んでいて、大人になっても好きだったという)
当たり前だけど、フレッシュな感じが全然しない。
コク、というのもまるで無い。
バジルを少しぱらっと振ってみた。
無意味だった。
黒胡椒を挽いて振りかけてみた。
焼け石に水だった。

ああ、マズ。
憧れて、食べて、ガッカリした「オートミール」に通じるつまらなさ。
なんだね。
こんなものが、定番として今も売られているのか。消費されてるのか。
これじゃあ、ダメだよ、アメリカ。

急に、空き缶の水を入れる、そのやり方に腹が立ってきた。
空き缶を洗った水を、料理に入れさせる無神経さにムカツイテきた。
日本の名だたる料理人は、お客様に対して、
たとえものを無駄にしないためであろうと、絶対しないでしょう。
パンでこそいで、己が食べることはあっても。

そうだよ、この空き缶一杯の水で、出来上がりがちょうどよくなるよう、
スープの濃さを何らかのやり方で調整してるんだな。
味よりも、合理性や便利さや簡単さを取ってる、バカさ。

バカまで言うかね俺。

ガッカリしたり、腹が立ったりしたのだが、
スープは水を加えて缶2個分余ってる。捨てるのはそれこそもったいない。
それでどうしたかというと、そこから俺はカレーを作ったね。
勢いで。
ニンニク炒めてショウガを摺って加えて、クミンも入れてさ、
タマネギ炒めてニンジン加えて、あったからセロリも入れて、
面倒くさいからそこに鳥肉を切ったのも入れて、
そこに件のトマトスープをドローッと入れて煮たさ。
コンソメ入れて、えのきとシメジも、ガーンと放り込んで煮込む。

ルーが無かったから、S&Bのカレー粉を少量の小麦粉とゆっくり
炒めて替りにとしたのさ。
これやると駄菓子屋のカレーせんべいの香りのカレーができるのさ。
だけど部屋中、というかウチン中全部、カレーせんべいの匂いに
なっちまうんだよ。それはそれで悪くないんだけど。
最後にキャベツを入れる。ガラムマサラを振ってさらに煮込む。

できたカレーは・・・・意外にも、美味しかった。
駄菓子屋のカレーせんべいの、少しツンと来る香りと辛みが
ありながら、妙にマイルドというかフルーティというかソフトというか
ちょっと食べたことが無い感じにできた。

おいしかった。
コップに残った水をグーッと飲んで、
「はぁ!」
ッと言ったら、それで気がすんだ。
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by mqusumi | 2008-02-21 18:43
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