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活字の神様に会う。

昨日は取材で、活版印刷の活字の、一番もとになる原寸手彫りの種字の
彫刻師、清水金之助さんにお会いした。
今84歳。マッチ棒の先のようなところにも正確な明朝体のカタカナを彫る。
もちろん今はこういう仕事をする人も、できる人も少ない。
味のある、生きた文字が、目の前で彫られていくのを見て、感動。
ちょうどこの日記の文字ぐらいの大きさで、
鶴龜鶴龜鶴龜鶴龜
鶴龜鶴龜鶴龜鶴龜
鶴龜鶴龜鶴龜鶴龜
鶴龜鶴龜鶴龜鶴龜
とわずかな違いもなく彫られている。
昭和30年代にこの仕事はなくなっていき、
約50年、別の仕事をしていたが、印刷を研究する大学教授らに
「発見」され、印刷の生き証人として、また表舞台に出てきた。
自分でも、50年ぶりにやったら、1日で勘が戻って、
今も毎日できることに驚いているという。
細かい字を下書もなく逆半に彫っている(!)のを見て、
外国の取材の人が、驚いた揚げ句半ばヤケクソで、
「逆に正円なんかは難しいんじゃないですか?」
と言ったら
「そんなのわけない」
とその場でコンパスも無しに彫って見せたそうです。
ボクがその話に感心したら、さっそく彫って、なんとボクにくれました。
宝物です。
直径5ミリぐらいでしょうか。
正確な円。しかも、その線の太さが完ぺきに均一です。
どうなってるんだろう?
下書らしい下書きはなく、うっすらと中心線を十字に引いただけで、
30分足らずで彫り上げました。
一字一字魂を込めるそうだ。それは見ていればワカル。
○は文字・絵・デザインほか、全ての基本。
全然収集癖、所有欲の無いボクの、本当に宝物になった。
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by mqusumi | 2008-03-09 18:44 | 感動した
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