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シジミの味噌汁

味噌汁を飲む、と書くのは少し抵抗がある。
飲みものではない。
でも、味噌汁を食べる、というのもおかしい。
啜る、というニュアンスとも違う。
スープだと啜るでもよさそうだが、音がしそうで行儀悪い気もする。

そのような、しじみの味噌汁がいただきたい。
ボクのバンドのドラムスが、島根出身。
帰ると毎日宍道湖のしじみの味噌汁が出るそうだ。
そのことを彼の日記で読んだら、無性にしじみの味噌汁が飲みたく(…)
なってしまった。

数ある味噌汁のミで、しじみは常にベスト3にランクインしてますね、
ボクの中で。
豆腐絡みの「豆腐とワカメの味噌汁」「豆腐とネギの味噌汁」「豆腐と油揚げの味噌汁(七味一振り)」なども外せないが、これらはその時々で、
順位が下がったりする。
「ナスの味噌汁」「大根の細切りの味噌汁(最後に葉っぱのみじん切りも少し入れる)」「小松菜の味噌汁」などが、グイッと上がってくるときがある。
が、「しじみの味噌汁」が、先頭集団から落ちることはまず無い。

それを最近食べて(…)いないことに、彼の日記を読んで気がついた。

しじみの味噌汁が、いただきたい。
あの飲み込むと「滋養」という言葉がじんわりと喉の奥から込み上げてくる、
深いコクのある味。
いかにも内臓によさそうな、ちょっと複雑な海産物の味。
「肝臓にいいそうです」
と聞くと、反射的に大きくうなずいて、
「そーでしょう」
と知りもしないのに言ってしまいそうな旨味。
何のダシを入れなくても、しじみそのものからダシが出て美味くなる。
アサツキなどを彩りでかけるところがあるが、
ウマイしじみがあったらそんなのものは、邪魔。
しじみと味噌と水のみで、あの旨味が出る。それがしじみの神秘。

あさりなら、迷うことなく食べる貝のミも、しじみだとちょっと迷う。
食べないと「もったいない」し、食べると「ケチくさい」と思われそうで
人の家で出された時は、相手の出方を盗み見する。
でもおいしいミは小さくても、ぷっくりして弾力がありおいしい。
そういうしじみの味噌汁が飲み(…)たい。
でもさすがにしじみの貝殻についた貝柱は食べない。
それを食べる武士のマンガを昔描いた。

こんな、ちょっと冬に戻ったような日の夜は、
お燗した日本酒が飲みたくなる。
それを数本飲んだあと、作り立てのおいしいしじみの味噌汁出されたら、
タマリマセン!肝臓と手を取りあって泣いて喜ぶ。

近所の居酒屋に、そんな俺の「我が意を得たり!」というメニューがあった。
なんと「しじみの酒蒸し」。
「あさりの酒蒸し」のしじみ版。
味噌汁と違って塩味なのだが、これがウマイ!あさりよりずっと好き。
どことか産の(忘れた。日本のマイナー糊)ちょっと大きめのしじみを
使っているのだが、ミもウマイし、汁をアテに日本酒を飲むと、
永久に飲んでいたくなるほど、合う。

あー、島根に行きたくなってきた。
隣りの鳥取産のラッキョウ漬けも大好きだし。
あっちではもう桜も咲いてるんじゃないかしらん。
花見で昼間からやって、夕方締めに屋外でしじみ汁。
帰ってちょっと寝る。
く〜、やりてぇ。
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by mqusumi | 2008-03-24 16:49 | こんなものを食べた
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