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江ぐち、行って来ました。

土日は混みそうだから、今日しかない、と11時5分頃行きました。
最初ちょうど満席で、ひとり帰って座れた。
「小ビンと竹の子で?」
と言われたので「ハイ」という。
キリンビールの小ビンと竹の子(シナチク)の皿盛り。
ウマイ。

隣りの席が空いたら、タクヤが
「大将、こちら、狭いですけど」
といって、隣りに座ってきたのはなんと渋さ知らズのバリトンサックスの
鬼頭哲さん。大将と言われてる。

知り合いがラーメン屋で偶然隣りに座ると、なんかちょっとテレ臭い。
でも鬼頭さんもビールたのんで、飲んでたので、
「なんかね」
と話しかけると
「いやー、十大ニュースです」
と言ったので笑ってしまった。
「テレビの上のほうに番組中のテロップが入った感じです」
ふふふ。声を押し殺して笑ってしまう。


JNNニュース速報 三鷹のラーメン店「江ぐち」が閉店。今月31日まで。


11時半頃、意外にも客が少なくなった瞬間があり、そしたらタクヤが
「こーいうことになっちゃって。わたしに力が無いから」
というので急にさびしくなってしまった。
そしたらハシモトくんが
「暮れの最終日に、やっぱりお風呂で亡くなったんですよ」
と話しかけてきた。
「ふだんは入ってなかったんですよ。
 アルツハイマーが進んで、お風呂は介護の人が入れてたんです。
 それがその日は自分から入ったらしくて。
 おばちゃんが7日にお風呂でなくなって。
 呼ばれたのかなあ、と。私もしばらく風呂に入るのが怖かったです」
巨体とそれに似合わない童顔でニコニコ話す彼だが
やはりサビシそうだ。
「5人のうち、二人いなくなっちゃったんで。
うちも会社組織じゃなくて、個人店なので、行政的に期限がありまして。
何しろ急だったので、いったん閉めざるを得ないのです」

すると別の客が
「それで、どうするの?再開は」
「いや、先のことはまったくわからないとしか、お答えできないのが現状でして」
「フーン」常連ぽいご婦人二人が険しい顔でハシモトくんを見ている。
「いったん仕切り直してということで、閉めることになりました」

「俺、息子さんと同級生です」
とひとりの男性客がタクヤに言った。
「あー、そうですか、へえー」
確か日大の付属高校の体育教員だったはずだ。

みんな気になって来たんだな。

でも「いったん」とか「仕切り直し」に少しホッとする。
でも具体的にはタクヤの高齢化や従業員問題など、
難しい現実問題が高い壁になって前に立ちふさがっているだろう。

そこへ、頭をスキンヘッドにした常連風の男が
「チャーシュウメンの大盛りね!」
と叫ぶように言いながら入ってきて、座るなり
「マスター、店閉めるの?なんで?」
と大声で聞いた。
タクヤもその勢いに思わず
「なんでと言われても」
と苦笑したので、おかしくなってしまった。

「ここでしか食べられない味だからね」
とボクが言うと鬼頭さんも
「そうですね」
「真似できない味だよね」
「真似しようって、バカですよね」
「ていうか、ここの真似したら、マズイ」
と言って二人でヒソヒソ笑った。
ボクの昔書いた単行本そのものの会話。
江ぐちの「インスパーアー系」、できたら絶対マズイラーメンだろう。

ボクは「ラーメン」を頼み、鬼頭さんは「もやしラーメンの大盛り」を
頼んでいた。そうか、もやしラーメンという手もあったな。
もう一度食べにくるか。
ここのとろみの入ってないもやしラーメン。これも独特。


とにかく、ボクが「おいしい」ってどういうことだろう?
ということを考える根幹になっているのが、
この店の、「一般には」おいしんだかおいしくないんだかわからないけど、
ボクにとってはおいしいしかない、
という独特の江ぐち体験というか、江ぐち経験であることは間違いない。

いつもいつもその位置からしかボクは食べ物のこと書いていない。

ボクの行った後に、すぐ渋さ知らズの不破さんも行ったようだ。

その後には、弟の卓也も行ったようで、
「先生、先ほどお見えになりましたよ」
とタクヤに言われたそうだ。
弟をボクの弟と認識しているのか?
弟に似てる(似てた)からタクヤとあだ名されてるのを、
タクヤ自身はわかってるのか?

ワカとかタカシさんとかウチヤマとかムタさんとか、全員行くだろう。
全員てどういう範囲だ(笑)。

まだまだ話題はつきない江ぐちは、とりあえず今月31日まで。
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by mqusumi | 2010-01-22 13:36 | こんなものを食べた
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