カテゴリ:感想( 14 )

「東京マラソンを走りたい」

友人のマンガ家・喜国雅彦の文章の新刊、暮れに送ってもらったの、
面白くて一気読み。

キクちゃんがマラソン?って感じなほど、スポーツのイメージ無かったけど、
見事にフルマラソン走ってて、ビックリ。

今年の年賀状では「今年はタイで走る予定」と書いてあって、
そういうガツンとした目的を持っていく海外旅行って、超うらやましいなと思った。
ワールドツアーでしょ。国際試合でしょ。日の丸背負ってでしょ(んなこたないな)。

全っ然「一緒にがんばろう!」じゃないところがイイ。
ホント、目から鱗の話や情報もあって、
ダメダメなところも笑わせてくれるし、走るときの心理描写や、
無理矢理感、コジツケ感、負け惜しみ感も面白すぎる。

んで、こっそり走りたくなる。こっそりいらないか。

ここで↓最初のほう読める。
東京マラソンを走りたい-ギャグ漫画家-50歳のフルマラソン-小学館101新書

今年、走ろうと思ってる人、
フルマラソンに興味ある人、
走りたいけどどうせ続かないだろうと思ってる人、
走るのはおっくうだけど音楽は好きという人、
夫婦で健康のために運動始めたいけど今さらテニスも小っ恥ずかしくてできないしという人、
お正月デブの気になる人に、オススメ!

ボクも、フルマラソンは全然自信無いけど、世界一おいしいバナナは食べたい!
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by mqusumi | 2010-01-08 15:33 | 感想

東京マラソンを走りたい

友人のマンガ家・喜国雅彦の文章の新刊、暮れに送ってもらったの、
面白くて一気読み。

キクちゃんがマラソン?って感じなほど、スポーツのイメージ無かったけど、
見事にフルマラソン走ってて、ビックリ。

全っ然「一緒にがんばろう!」じゃないところがイイ。
ホント、目から鱗の話や情報もあって、
ダメダメなところも笑わせてくれるし、走るときの心理描写や、
無理矢理感、コジツケ感、負け惜しみ感も面白すぎる。

んで、こっそり走りたくなる。こっそりいらないか。

ここで↓最初のほう読める。

「東京マラソンを走りたい〜ギャグ漫画家50歳のフルマラソン」(小学館101新書)

今年、走ろうと思ってる人、フルマラソンに興味ある人、
正月デブの気になる人に、オススメ!
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by mqusumi | 2010-01-06 16:06 | 感想

ロボ道楽

とり・みきさんから新刊『ロボ道楽の逆襲』が送られてきた。
カラフルでポップな表紙がすごくいいのでさっそくめくると
いろんなギャグマンガの断片みたいなのが切り貼りされたような
オモシロイ構成。とりさんはDJもすごくうまいんだけど、
そのセンスにすごく近い。bpmを合わせてポンと別の曲に乗り換えるような
おっとそう来たかキモチイー!な不思議なマンガだった。
あとで読んだら、本当に昔描いた自分のマンガを切り貼り(?)して
描き下ろしを加えて作ったらしい。
後半のパロディものも盛り上がってよかった。
とにかく一冊を通して、ボクの知っているとり・みきさんのセンスというか
面白さにすごく近い感じで、とりさんそのものに思えた。
だからこそ懐かしネタも本当にボクにはシミましたね。
背景の描き込みも素晴らしい。まだ洗練が進んでる。
面白かった〜。
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by mqusumi | 2008-12-08 17:18 | 感想

早起きで夜なべ。

一昨日早寝して、昨日は朝7時に早くから仕事。
仕事というか、ボランティアなんだけど、養護学校で使う紙芝居作り。
注視教材のひとつです。
いろいろスケジュール調整して昨日一日しかなかったので
丸一日かかって12枚仕上げる。
できたのは深夜午前3時40分。さすがに疲れた。
基本のフォーマットはある教材でもついつい自分ぽく直して描いてしまう。
リキテックスは久しぶりの画材。
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昼間はジョー・ザヴィヌルの75歳バースデイライヴ(死ぬ2ヶ月前!)に
元気をもらう。ボクも見たツアーのものでいっそう感動が深い。
来日時と違ってドラムは最強のパコ・セリー。
そしてウェイン・ショーターとのデュオ。もう最高。最高。

特筆すべきはベースのリンレイ・マルトのキチガイもようなベースソロ。
これでもかこれでもかまだ盛り上がるか、という凄まじいものだった。
このエネルギーのマグマのようなビートには生でも驚いたが録音でも凄すぎ。
ザヴィヌルはジャコ、ボナと、いつも凄いベースを見つけてくる。
5弦6弦ベース全盛の今、リンレイ・マルトはあくまで4弦ジャズベ。
パコ・セリーのドラムとこれまた驚異のカリンバ(親指ピアノ)も美しい。
つーか全員凄すぎる。
「出遅れた奴は悪魔に食われろ。道は自分で選ぶもの」
って、厳しすぎるぜ!かっけー!
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サヴィヌルのバンドは、本当の意味でワールドミュージックで、
世界中の凄腕のミュージシャンがザヴィヌルの掌で暴れまくるのだが
その核には巨大な音楽愛があり、物凄い疾走感なのに喜びに満ちている。
(実際ライヴでも全員笑いながらやってた)
しかも本人75歳で死ぬ直前とは全然思えない凄い演奏だ。

最後の一曲が賛美歌のようでなんだかサヴィヌルが長い生涯を
笑顔でながめているようで、泣きそうになる。
仕事が一段落したらザヴィヌルの切り絵を切ろう。

夜は打って変わって志ん朝の落語と、
「タカダワタル的」のDVDに和まされながらがんばる。
疲れると日本語モノが恋しくなる。
あのコたちの笑顔を思って夜なべ。


んで、今日は午前11時半まで布団から起きれず。
仕事を始めたの午後4時。半日棒に振る。
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by mqusumi | 2008-10-27 16:47 | 感想

お店の本、2冊。

もうだいぶ前に出た本だけど、新宿駅構内の大好きな店「ベルク」
の店長さんが書いた「新宿駅最後の小さな店ベルク」(P-Vine)。

それから高円寺の「コクテイル」店主の書いた、
「高円寺古本酒場ものがたり」(晶文社)。
どちらも、店をやる人の気持ちや内情が興味深い。
ベルクが美味しい料理を求めていろんな店を探す話や、
コクテイルが、内装を渋くするためにyahooオークションで廃材を激安で
手に入れてる(大工さんの見積もりの30分の1!)話、面白い。

やっぱりイイ店をやってる人は日々、苦闘して、それを楽しんでるんだな。
365日ライヴをやってるミュージシャンと考えてもいい。
開店したのに1時間誰も来なくてドキドキしたり。

「ベルク」の本は帯の言葉をボクが書いたので、ちょっと照れ臭い。

「コクテイル」の本は前半がブログの日記の抜粋みたいになっているので、
ボクが何回も出てきてなんだか恥ずかしい。

でもどちらの本もすごく面白いです。

どちらも居心地が良くて、食べ物がおいしくて、安くて、嬉しい。
コクテイルは昨日遅くに、ちょっとした受け渡しがあって、行った。
角のハイボールと煮凝り。おいしかった。

ベルクでソーセージとザワークラウトで生ビールがやりたくなってきた。
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by mqusumi | 2008-09-18 14:58 | 感想

ショーシャンクの空に

絶対いいってわかってて、すごく観たかったのに、
というか観たいのに、でもいつでも借りてみれるのに、
なぜか観てない映画がある。(本やCDにもあるけど)
その一本の「ショーシャンクの空に」を、やっとやっとやっと観た。

よかった、すごく。
弟が好きな映画ベストいくつに入れると前から言ってたけど、
いかにも久住卓也が好きそうな映画。
というか子供の頃、兄弟で、家の白黒テレビの日曜洋画劇場で
いわゆる名画を観て「面白いなあ」「いいなあ」と言いあって、
でもその5分後にはその映画の場面を俺が真似して、
「あ、その真似、ひどーい!」
と弟を笑わせてた、そういうころを思い出すような、
(ポール・ニューマンの「暴力脱獄」とか、「マーフィーの戦い」とか)
そういう味わいと奥行きと(ユーモアも忘れてない)いい映画だった。

役者の演技も顔も素晴らしい、シナリオもいいし、風景もよかった。
ラストのほうは終わってしまうのが淋しいような、
最後のひとサジ、一粒、一滴まで味わい尽くした行き持ちで、
画面を見ていた。
見終わってシヤワセになりました。
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by mqusumi | 2008-05-06 15:21 | 感想

「孤独のグルメ・新装版」

出ます。
文庫本と違って、あの精緻なペンタッチが、潰れることなく
ミッシリとクリアーに出ています。
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文庫版にあるボクの文章は無くしましたが、
かわりに川上弘美さんと谷口ジローさんとボクの鼎談が載っています。

もちろんSPA!に掲載された「特別編」も収録。

描き下ろしの表紙も美しい。

最初に単行本になった時、あまり売れなくて絶版になり、
文庫化されてからコツコツしこしこと売れ続け、
こうしてまたA5版単行本に戻れて、作者としては感無量です。

皆さんよろしくお願いします。
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by mqusumi | 2008-04-18 19:08 | 感想

横浜で芝居。南伸坊さんの健康の味。

昨日は取材後、横浜で横浜未来演劇人シアターの『メリーさんの棺』を観た。
生演奏でBlueHipの栗木健がパーカッションを叩いているのだ。

面白かった〜。アングラっぽいけど古さを感じなかったのは、
「型」でやってないからだろうな。
芝居とか演出というのは、演出家が守りに入るとすぐ型っぽくなって、
役者がそこにアテハマッテルだけみたいになって、退屈する。

前から観たかった石丸だいこさんの振り付けのダンスもすっごくよかった。
踊りと音楽がオリジナルでイイと芝居がそこでワーンと広がる。
生演奏もよかったなぁ。芝居だから、生は絶対生きる。
アドリブでやるのがシーンにうねりをつける。
栗ちゃんのドラムと、坂本弘道さんのチェロ、北陽一郎さんのトランペット
だったが、これも前から見たかった(聴きたかった)坂本弘道さんの
チェロが素晴らしかった。DVDやCDで断片的に見たことがあるけど
生はやっぱりいいな。

終わったら帰りがけに白楽の「珈琲文明」に寄ろうと思っていたが
店が終わる時間だったことに気付き、誘われるままに打ち上げに参加。
坂本広道さんと話せてよかった。渋さとかパスカルズとか栗コーダーとか
共通の知り合いミュージシャンがいて、初対面なのが不思議なくらい。
闇太郎の話したら、
「あ、GOKスタジオの斜向かいですよね、何度か行きました」
と。なんと。いつかボクのアルバムでもチェロ弾いてもらいたい。

それから帰りの電車では、DVD「中学生日記」のノンちゃんが
去年出ていた芝居に出ていた俳優が声をかけてくれて、
途中まで話ながら一緒に帰る。

仕事場にこもってないで、外に出ると、どんどん知り合いが増え、
それがどんどん繋がっていく(すでに繋がってる)。
そういう歳なんだろう。


行き帰りの電車の中で、南伸坊さんから昨日届いた
『健康の味』(白水社)を読み、一気に読了。
南さんが数年前「ガンの疑いがある」と言われた話に驚く。

「ガンの疑いがある」
とお医者さんに言われたら、
「ああ、オレはガンなんだ」
と、たいがいの人は思うだろう。オレは思った。
 疑ってるほうは疑ってるだけなのだが、疑われたほうは
「疑いなくガンだ」
と思ってしまうのだ。
そして来月にでも自分が死んでしまうくらいに考えてしまう。

というのがリアルだった。
あの明るい南さんが、笑えなくなったり、眠れなくなったり、
桜の花をしみじみキレイだなあ、と見つめていたなんて。

南さん、ガンじゃなくて、よかった。
喘息は大変そうだけど。

「健康の味は、健康なときには、味わえない」

まさに。
健康の味は、治っていく一瞬に味わえる。
完全に治ると忘れてしまう。
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by mqusumi | 2008-03-18 17:21 | 感想

最近買った絵本3冊。

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「こやたちのひとりごと」中里和人・写真/谷川俊太郎・文(ビリケン出版)
中里さんは、小屋の写真を撮り続けている人で、これがものすごくイイ。
全国の、いや国外でも、農家や漁村の小屋を撮り続けている。
小屋って、あるけど見ないでしょ。見せるために作ってないでしょ?
道具を置く場所として、便宜上、有り合わせの材料でこしらえてるでしょ?
しかも目立たないようなところに、ぽんと作られてるでしょ。
これがしみじみ見ると何ともいいのだ。
たいてい、ボロい。ツギハギ。錆びてる。小さい(巨大なのもある)。
でも並べてみると、何とも人間臭く、カワイイ。そしてユーモラス。
ここに、谷川俊太郎がその小屋の気持ちを、一行ずつ文を添えた。
さすが。笑う。そして泣ける。明るい笑い泣き。
時間と風雪が作り上げた、このやさしい絵本、多くの人に見て欲しい。

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「ことば観察にゅうもん」米川明彦・文/祖父江慎・絵(福音館書店)
ボクの「大根はエライ」と同じ、「月刊たくさんのふしぎ」の最新号。
装幀界で今や泣く子も黙る祖父江さんが、なんと絵本を作りましたよ。
祖父江さん自身が描く絵というのを初めて見たんだけど、
これがユルクて、でも無駄がなくて、かわいくてキレイなの。まったくもう!
もちろんデザイン的にも例の凝り性が全開。でも面白くて、楽しい。
でも内容もなかなかイイですよ、深くて新しくてわかりやすくて。
日本語って、人称代名詞が目茶苦茶多いですね。
ぼく、おれ、わたし、あたし、おいら、おいどん、うち、わて、わい…。
それから、昔と今では同じものをいつの間にか違う名前で呼んでる。
「ぼうし、マフラー、ベスト」は「シャッポ、えりまき、ちょっき」だった。
「とってもオイシイ」、と言う言い方もいくつあるでしょう?
トイレの呼び方もたくさんあるぞ。喋り言葉と書き言葉は違うね。
そんな、言葉を観察した子供向けの本。大人が読んでも面白い。

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「サヴィニャックのポスターA toZ」レイモン・サヴィニャック 日本語版監修・小柳帝(アノニマ・スタジオ)
名前を知らなくても、いくつか見れば「あ、どこかで見た」という、
50年代から70年代にかけてヨーロッパで活躍したイラストレーターで
グラフィックデザイナー。ポスター作家の巨匠、と言ったほうがイイか。
2002年に94歳で亡くなった。
代表作に、彼のポスター制作の格言が添えられてある。
全作品が、シンプル、きれい、わかりやすい。で遊び心がある。
自分とは全然違うけど、ときどき本棚から出して見ると、
頭の中が、一回ザーッと洗い流されるようでよい。


ところで谷口ジローさんとの共著「散歩もの」(フリースタイル)が
フランスとオランダで翻訳出版されることになりました。オタンダ。
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by mqusumi | 2008-03-05 17:39 | 感想

弟の誕生日に、清志郎に感謝!

昨日は武道館『忌野清志郎完全復活祭』堪能いたしました。
満員の武道館が開演前からこんなに熱い思いで膨れ上がってる状態を観たのは、久しぶり。
スクリーンに抗がん剤で(?)ツルツル頭になったおじいさんのような
病院の清志郎の写真が写り、それが矢継ぎ早に元気そうになって行く、
パラパラ写真のオープニング映像で、すでに泣いてる人がいた。

いやー、元気だった。嬉しかった。感激した。
あの声が生で聞こえるだけで、そこにキヨシローが立っているだけで、
それでもう他に何もいらないという感じだった。
理屈とか情況とか苦悩とか、蒸発してしまう。

ボクにとって何よりまず嬉しかったのは、やった曲が
最初のほうは2年前の最新アルバム「夢助」の中の曲ばかり
続けたところ。キヨシローの中でも大好きなアルバムでもあるけど、
一番新しいところからやったのが、「今!」と言う感じがして、
さぁ、ここから続きだよ、まだ続いていくぜ!と元気づけられた。
モノを作る人は、いつも最新作が最高傑作、の気持ちじゃなきゃダメだと思う。

終わってからアリーナで見てた人に飲み屋で聞いたけど、
アリーナの客みんな最初ッから泣いてたそうですね。
出てきて泣けて、しばらくして「デイドリーム・ビリーバー」で
もっと泣けて(これはもう鳥肌もんにヤサスィ歌よね!)、
それが終わってチャボが出てきて
「いいことばかりはありゃしない」
で、もっと泣けて(この情況で歌われてご覧なさいよ)、
「涙枯れるヒマなしやねん!」と。
「ボクの好きな先生」をアコースティックな感じにやって、
「多摩蘭坂」「君が僕を知ってる」 とRCの名曲をずらりと。
もちろん「スローバラード」も。
後半は「キモチE」とかで目茶苦茶に盛り上がって、
3時間近いステージだった。MCで少し声が枯れてるとドキッとした。
でも歌になると全然声は出てて、声を完全にコントロールしてた。
みんなキヨシローの喉を心配してたんじゃないかな。
でも最後まで声は出てて、そこは当たり前だけど本物のプロだ。
♪RCサクセションが聞こえる と歌う「激しい雨」もスゴクよかった。
アンコールの「雨上がりの夜空に」は武道館大合唱。

とにかく、繰り返すけど、アノ声が、そこに立ってるキヨシローから
シャウトされている現実に、感謝の気持ちさえわきましたね、俺は。

ほかの誰にも歌えない言葉を、
だけど簡単で誰でも知ってる言葉を、
「愛」という言葉の深みと大きさと残酷さを、
実物大で歌うことのできる数少ない歌手で音楽家だと思う。
他の誰に「愛し合ってるかい?」と、キヨシローのように言える?
どの曲も一冊の小説だった。一本の映画だった。短編マンガだった。

帰りにバラバラの席で見てた7人で飲みに行き、完全復活に乾杯。
キヨシロー、ありがとう。
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by mqusumi | 2008-02-11 15:43 | 感想