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中ずし koneta

前から気になってたんだこの店の外貼りのメニュー。
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上ずし
中ずし
並ずし

「中ずし」って、どうよ。
「並」というのは意味として、「中」ということじゃないのかな。

一度そう思うと「中ずし」というのがヘンに思えて仕方ない。
実に居心地の悪いポジション。

中ずし

「ずし」という平仮名表記が、また、ナサケナイ感じに見える。
「中寿司」のほうがまだ少し救いがある。
「ちゅうずし」と書いたらもはや寿司じゃない。

中ずし

まぬけな感じ。
普通は「並」「上」「特上」とかですね。

中ずし

は無い。
って、言い過ぎだ俺!


最近「大魔神」に対抗して(?)「中魔神」という歌を作って
ライヴでやってウケたりしてるが、この看板が無意識に擦り込まれていたのかも。
「中魔神」、録音したくなってきた。今作ってるアルバムに入れるか。
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by mqusumi | 2007-11-30 23:04 | 変なもの見っけ

蕎麦屋 川義のこと

三鷹の駅から少し遠い場所に「川義」という蕎麦屋がある。
前に住んでいたマンションに近いので、よく行った。
民芸調の店で、手打ち蕎麦。
いわゆる高級手打ち蕎麦屋とは違って、もっと庶民的な店で、
味も気取りの無い正直な味で、ボクは好みだった。

蕎麦もおいしいけれど、ボクはここのうどんが好きだった。
もちろん手打ちなんだけど、讃岐うどんと違って、
いわゆる武蔵野うどんに近い、少し茶色がかって、つるんとしてない麺が
あたたかい汁ものでは、じつに口当たりよく、
やや薄味の醤油味のつゆによく馴染んだ。

特に温かい肉うどんが絶品で、ブタばら肉で適度に油が出た汁がうまく、
ニンジンと大根を煮たのが心に温かく、控えめにのってる大根おろしが効いている。さらにポイントはチョコッと乗ってる細切りのピーマンで、この香りと歯ごたえが肉に合い、絶妙。

お店は必ずしも繁盛してなかったけど、
蕎麦打ち体験の会をしたり、出張蕎麦打ちをしたり、武蔵野うどんの
作り方のDVDを作ったり、いろんなアイデアを出して、
そこも面白かった。ボクも一度蕎麦打ち体験をした。

ボクはそんなこんなで、かれこれ20年ぐらい通っていた。
雑誌に紹介したことも2回ほどある。
御主人はボクが行くと、必ず話しかけてきて(話し好き)、
ヨーロッパ旅行での麺体験とか、各地の蕎麦の話をしてくれた。

御主人は、蕎麦屋だけどお酒が飲めなくて、だから
「(故)杉浦(日向子)さんは来てくれないだろうなぁ」
なんて寂しそうに笑ったりしてた。お酒売ってるのにな。
店を手伝う奥さんともすごく仲よくて、娘さんや孫にも恵まれ、
人柄が懐かしい人だった。

ところが昨年ぐらいから、お店をずっと休んでいて、話によると
御主人が病気療養中ということだった。
それがあまりに長いので、大病なのかな、と心配していた。

そしたら、ある時、近くを通りかかって
四つ角で川吉野ほうを見ると、シャッターが開いている。
思わず足を止めた。
懐かしい障子の引き戸の前に、紺ののれんがかかっている。
「あ、再開したんだ」
と思って入ろうと思ったが、ボクはなぜか躊躇してしまった。

なんだか病後で元気がまだ十分ではない、あるいはひどく痩せたりした
御主人に、相対したくなかったのだ。
全然わからないのにさ、そんなこと。
その時、遠くからのれんを見て、一瞬足を止めて、迷って、
かかとを返して駅に向かいながら、そういう自分に胸が痛んだ。
行って、何も言わずに美味しいうどんを一杯食って行けよ、俺。
今年の夏のことだろうか。

昨日、店主が亡くなったと聞いた。
あの、久しいぶりに見た、洗いざらしののれんが
心の中で、突然サヨナラしているようだった。
オヤジさんが毎年自分で貼り替える、引き戸の真っ白い障子が、
まぶしく見えた。

味、というのは、本当に個人的なものだ。
おいしい、というのは、もっとも個人的な体験だ。
誰も、ボクの舌では食べることができない。
どんなに「おいしいね」と一緒に言えても、
キミの舌のおいしさを、ボクの舌では感じられない。
誰かがおいしいと感じた背景には、その人が食べてきた全ての味と
全ての人生が横たわっているからだ。
それはまた、お店をどう感じるか、にも繋がっていると思う。

ボクは、川義のうどんが大好きだった。蕎麦も好きだった。
川義というお店が大好きだったんだよ。
人を連れていって、喜んでくれると、すごく嬉しかった。
ブルータスの若い編集者は、一口食べて
「あ、ふむふむ」
なんて言ってたけど、食べ終わるころに、
「・・・このうどん、後半にいくにしたがって、
ターボがかかるように美味しくなってきますね!いや〜」
と、汁も全部飲んで、別のものをお変わりしていた。
天ぷらもおいしかった。
そばがきも、もちろんおいしかった。
蕎麦のたこ焼きも作ってくれた。
揚げ蕎麦をお土産にもらったっけ。ビールに合うんだ。

ある日、一人で行って蕎麦を待ってるとき、店の衛生責任者の名前に
「藤川義春」
という名前を見つけたときは、思わずニンマリしてしまった。
そういう店名の付け方のセンスが、店全体に響いていたんだ。

ありがとう、御主人。
安らかに眠ってください。
きっと向こうでも蕎麦を打っているな。
あの笑顔で。

昨日の夜は雨が降ったようで、道路のアスファルトが黒く濡れていた。
こんな日は、川義の味噌煮込みうどんが美味しいんだろうな。

合掌。
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by mqusumi | 2007-11-30 14:49 | こんなものを食べた

「彷書月刊」という雑誌に

QBBで2pマンガ原作を描いた。
前にも一度描いたことがある、古本雑誌。
この雑誌、ミニコミみたいな地味な体裁ながら、意外にいろんな人が描いていて
面白いのだ。こないだのまんが特集の時の作家なんて、
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つげ忠男、辰巳ヨシヒロ、畑中純、喜国雅彦、長谷邦夫、南伸坊、
辛酸なめ子、グレゴリ青山、ソルボンヌK子、QBB・・・・。
全部新作、全員テーマ古本。
ホントかよ。最初の方、昔のガロかよ。
連載には古本中年の代表岡崎武志、石田千、河内紀・・・。
これがみんななかなか面白いんだ。
こんな世界もあったんだ。

最近は古本酒場とか、古本カフェとかがはやっているようだ。
今の古本屋って、昔の黴臭い古本屋とはまた違って、
本の回転が早いから、80年代に出た本で面白いのに部数が少なくて絶版、
なんていう古新しい本も多い。
ボクの本もすでにそういうのに属している本が多い。
古本がいくら高値で売られていても、
作者には一銭も入ってこないので、複雑な気分だ。

吉祥寺南口には「バサラブックス」という新しい古本屋があって、
ボクのマンガや、杉作J太郎の古本が、今売れてる本のように棚に並んでいて
ちょっと恥ずかしかったりする。でも、近いので、仕事場に本が溜まると
持っていって買い取ってもらう。ちり紙交換のようだ。

今年は高円寺の古本酒場「コクテイル」で、トークやライヴを何度もやった。
角田光代さんと、長嶋有さん親子と、中川五郎さんと。
QBB手拭い展もやったし、切り絵展もやらせてもらった。
いろいろやってるな、俺。

仙台の古本カフェ「火星の庭」でもスライドショー&ライヴをやったし。
夏には四国・香川の観音寺出、弾き語り&ライヴを2本やった。
ビータだツアーだ。楽しかったな。

って、今年をまとめんなよ、まだ11月だぜ。手帳は買わないぞ。買わないぞ。

バンドのライヴは、先週で終わりだけど、もう一本弾き語りライヴが入りました。

12月8日(土)
プロジェクターQ in 調布
ソウルバー「Fame Gang」

7時半開演 
Charge 1500円+drink
FameGangHP

出演 久住昌之 生ギター弾き語り&プロジェクターショー

この店は昔から知っていて、店長は、吉祥寺のワインレストランAndeuxの
前店長が昔からやっている店。ワインも料理もカクテルもおいしいバーです。
店は小さいけど、雰囲気があり、マイクとアンプとプロジェクターを
持ち込んでやります。
プロジェクターQは、面白い映像をたくさん持っていってスクリーンに
写してやります。間違いなく面白いよ〜。いろんなコーナーがあって。
前半プロジェクターショー、後半弾き語りライヴです。
面白い曲中心にやるつもり。ウクレレも持てって「落ち武者」もやるか。

最近バンドが続いたので、そういうのを生ギターで弾き語るのは、
ちょっとしたニール・ヤング気分だ。イエー。
土曜日だし、ボクの忘年会気分で来てください。絶対楽しませます。
終わってから一緒に飲みましょう!
予約したほうが安全かも(なんてガラガラだったりして泣)。
042-481-8999 FameGang
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by mqusumi | 2007-11-30 00:00 | Liveの予定

痛っ!

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先週の土曜日のライヴの打ち上げで、和民の掘りごたつ式座敷で、
トイレに行こうとして、図のように足の甲をぶつけた。
かなり痛かったが、気にしないで飲んでて、帰って靴下を脱ごうとしたら
そこの部分がくっついてる。ちょっと血が出てたようだ。
翌日、靴が当たって何となく痛かったが、風呂で見てもたいしたことない
と思って何もつけないでいたら、化膿した。
軽く痛ぇ。
小痛い。
小痛ぇ。

足の甲が小痛ぇ。
昨日よりは痛くないが、まだ小痛ぇ。

わけもなく(本当はあるんだと思う)心が小痛ぇ夜って、ありますね。
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by mqusumi | 2007-11-29 13:05

やった!山下監督バンザイ。

山下敦弘が、報知映画祭で「天然コケッコー」他で最優秀監督賞を受賞!
主演の夏帆も最優秀新人賞!
おめでとうございます!
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071128-OHT1T00086.htm
そのDVDが12月13日発売!同時発売のDVD Book,
「中学生日記」(監督・山下敦弘/原作・マンガ・QBB)紀伊国屋書店刋
にとって幸先いいなあ。
あ、このコンビ↓はC.S.N&Yにちなんで、Q.B.B.&Yとしてます。
(究極の・バカ・ボケ&ヤリタイ)の略です(うそ)
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ここにその「中学生日記DVD本ブログ」があり、
完成ジャケットや制作裏話が読めます。↓
http://blog.livedoor.jp/chugakuseinikki/
今日、ブックレットの、最後の文字校正をした。
ブックレットの内容も充実してる。手拭い展のことも出ているぞ。
写真もちょっと恥ずかしいけど面白い。
オリジナルソング「中学生日記」には、ボクらの恥ずかしい写真も
使われたオリジナル映像が付いているらしいし、
監督とQBBの対談映像(於 三鷹のラーメン屋・江ぐち)もついてる。
まさに盛りだくさんなサービスタップリなDVD本です。
こりゃ皆さんもはや予約でしょ?

先々週から続いてる疲れが、すーっと抜けるニュースだった。
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by mqusumi | 2007-11-29 00:13

あはは、似てる!

今、仕事場に栗ちゃんが来て、自宅録音中。
20年前に作った「兵隊」という歌。
ミキシングの待ち時間に見た友人の日記に、

「守屋前次官、前から誰かに似てると思ってたが、
わかった。
桜庭和志だ」

とあった。確かに確かに。
格闘技やめて太った桜庭に似てるかも。

この頃SABWAYのハムサンドが好きな俺。
パンはトースとしてもらい、野菜全部入れで、ホットペッパー付けて、
チリトマトソース。
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by mqusumi | 2007-11-28 16:07

凹んだ凸。

新橋の高架下で。
赤瀬川さんが、昔よく似たの撮ってたな。
これはその縦長タイプ。
草のアクセントがオシャレ。
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by mqusumi | 2007-11-28 12:42

有楽町にて

「今のうちなら」って。
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by mqusumi | 2007-11-28 00:24

闇太郎で鯖の塩焼き

昨日はさすがに疲れが出て、横浜美術短大から帰ってグッタリして、
QBBのマンガを4P作ってFAXしたら、バンドのカタラオ君から
メール。先週のライヴの録音CDを聴いたらすごくイイという。
矢も楯もたまらず、「それ、くれ」とメールして、深夜に
居酒屋闇太郎で落ち合って、渡してもらう。

その闇太郎で、鯖の塩焼きを食べた。
ここの鯖の塩焼き、絶品す。
おいしい鯖って、ホントにおいしいのね。日本人なのね。
何というか、微妙に「かみしめる」ような歯ごたえがあって、
噛むとしみ出てくるような味がある。
場所によって微妙に味が違うのも、憎い。
さんまとかもおいしいけど、鯖には「まさに焼き魚!」と言いたくなる、
香ばしく、だしが効いたような(?)魚らしさがあって、
酒のアテにたまらない。
またここでも大根おろしがイイ働きをしている。

思わず白いご飯が欲しくなる。
ちょっともらったら、ついでにおいしいぬか漬けもいただきたい。
(闇太郎のぬか漬け、これまたおいしくて最近絶対頼む)
でもそうなったら、味噌汁も欲しい。ネギとワカメでイイ、
シジミなんて言わないから、一杯作ってもらえないだろうか。

と、始まっちゃいそうだが、闇太郎には白いご飯はない。
よかった。酒と鯖で心を完結させる。
でも、鯖の塩焼きなんて肴が安くて(450円!)おいしいと、
酒が一気に豊かになる。

逆に、鯖とか鯵の焼いたのがマズイと、悲惨。
一気にビンボーな食卓、貧しい酒宴になる。
極東の島国の貧しい漁民の、粗末な食事になる。
とても西洋人に見せられない。
「こんなもんしか、ごぜえませんだ」
「・・・・」(顔をしかめて箸に手を付けない西洋人)
魚臭さは、貧乏臭さとどこか通底してる。
青魚ってそういう「境界」にある踏み絵のような食材だ。

闇太郎の鯖の塩焼きは、海の幸と日本人の知恵の結晶だ。
上品で、豊かで、新鮮で、奥行きがある。魚の生命が凝縮されてる。
そういうわけで、昨夜はシヤーワセにほどよく酔って帰って、
寝ながらライヴ音源を聴いたら、一曲目始まってすぐに昏睡状態。

何しに行ったんだ。
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by mqusumi | 2007-11-27 12:02 | こんなものを食べた

いきなりアクセス10倍?

今日、2日ぶりにこのブログの今日のアクセス数を見たら、いきなり1700とかで
眼を疑った。
何があったのだろうと思ったら、知人が朝日新聞に、僕が谷口ジローさんと
書いたマンガ「孤独のグルメ」の事が書いてあったらしい。多分それが原因だろう。
新聞が読まれない時代、とはいえ、こんなに影響があるのかと驚く。

「孤独のグルメ」は、今は無き「パンジャ」という雑誌に、96年頃連載していたマンガ。
数字に弱い自分がなぜ覚えてるかと言うと、僕はこのマンガの取材で行った大阪で、
阪神大震災に遭っているからだ(そこ事には触れなかった。屋台のお好み焼きやの回)。

それで単行本になったが、それほど売れずに、初版で絶版。
それから扶桑社文庫になった。
装丁もなんだかずさんな感じで、僕も谷口サンもあまり気に入ってなかったんだけど、
なぜか割と売れた。
読者カードを見たら、僕が「泉昌之」とか「QBB」で描いたマンガの読者と、
全然違う読者層で(最初は中年男性が多かった)、少し戸惑った。

それから、ずるずると少しずつ少しづつ、再販を重ねて、今8万8千部ということだ。
印税もそうやって分けて貰ったので「売れた」という実感が全然ない。
ただ、数年前イタリアで翻訳されて10万部売れて驚いた。
とはいえこれも印税率は低い上、中間で半分ぐらい取られるのでぜんぜん小額なのだが。
後、フランスでも訳され、韓国とアメリカだかブラジルも決まっている。
でもそう言う実感は全然ない。

ただ、今年は中川翔子さんが「小学校5年の時から何十回も読んでる」とか
書いてくれて、そういうのもあって、また少し売れているのかもしれない。
ということで、来年、また新装版でA5版で出してもらえる事になってい嬉しい。
文庫だとせっかくの谷口サンの細かい絵がつぶれて残念んだし、僕も谷口サンも
字が細かくて、自分のマンガなのに老眼で読みにくい(笑)

僕の本は絶版で、本屋に並んでいない本が多いので、こういう本はとてもありがたい。
新聞には誰が書いてくれたのかまだ本文を読んでなくて知らないけど、感謝であります。
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by mqusumi | 2007-11-26 13:01